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「ヒッチハイク」の版間の差分

75 バイト追加 、 2023年5月14日 (日)
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その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルのロビーで再開した。<br>
その日はカズヤは帰ってこず、翌朝ホテルのロビーで再開した。<br>
にやついて指でワッカをつくり、OKマークをしている。昨夜はどうやらナンパした女と上手く行った様だ。<br>
にやついて指でワッカをつくり、OKマークをしている。昨夜はどうやらナンパした女と上手く行った様だ。<br>
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'''837: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 22:13:11 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''837: 本当にあった怖い名無し 2009/12/24(木) 22:13:11 ID:NNdtlw3F0'''<br>
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ご好意で、ドライバーの家に泊めてもらう事もあり、その時は本当にありがたかった。<br>
ご好意で、ドライバーの家に泊めてもらう事もあり、その時は本当にありがたかった。<br>
しかし、2人共々に生涯トラウマになるであろう恐怖の体験が、出発から約2週間後、甲信地方の山深い田舎で起こったのだった。<br>
しかし、2人共々に生涯トラウマになるであろう恐怖の体験が、出発から約2週間後、甲信地方の山深い田舎で起こったのだった。<br>
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'''838: その3 2009/12/24(木) 22:14:14 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''838: その3 2009/12/24(木) 22:14:14 ID:NNdtlw3F0'''<br>
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カズヤも店長とかなり意気投合し、いよいよ店長の行為に甘えるか、と思っていたその時、<br>
カズヤも店長とかなり意気投合し、いよいよ店長の行為に甘えるか、と思っていたその時、<br>
1台のキャンピングカーがコンビニの駐車場に停車した。これが、あの忘れえぬ悪夢の始まりだった。<br>
1台のキャンピングカーがコンビニの駐車場に停車した。これが、あの忘れえぬ悪夢の始まりだった。<br>
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'''839: その4 2009/12/24(木) 22:15:34 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''839: その4 2009/12/24(木) 22:15:34 ID:NNdtlw3F0'''<br>
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母 助手席に座る。見た目70代<br>
母 助手席に座る。見た目70代<br>
双子の息子 どう見ても40過ぎ<br>
双子の息子 どう見ても40過ぎ<br>
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'''840: その5 2009/12/24(木) 22:16:30 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''840: その5 2009/12/24(木) 22:16:30 ID:NNdtlw3F0'''<br>
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双子はまったく喋らず、まったく同じ姿勢、同じペースでコーラのペットボトルをラッパ飲みしていた。<br>
双子はまったく喋らず、まったく同じ姿勢、同じペースでコーラのペットボトルをラッパ飲みしていた。<br>
ゲップまで同じタイミングで出された時は、背筋が凍り、もう限界だと思った。<br>
ゲップまで同じタイミングで出された時は、背筋が凍り、もう限界だと思った。<br>
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'''842: その6 2009/12/24(木) 22:17:48 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''842: その6 2009/12/24(木) 22:17:48 ID:NNdtlw3F0'''<br>
「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」<br>
「あの、ありがとうございます。もうここらで結構ですので…」<br>
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「あーっはっはっはっ!!」といきなり爆笑する父。<br>
「あーっはっはっはっ!!」といきなり爆笑する父。<br>
「ヤバイ、こいつらヤバイ。フルスロットル(カズヤは、イッてるヤツや危ないヤツを常日頃からそういう隠語で呼んでいた)」<br>
「ヤバイ、こいつらヤバイ。フルスロットル(カズヤは、イッてるヤツや危ないヤツを常日頃からそういう隠語で呼んでいた)」<br>
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'''843: その7 2009/12/24(木) 22:20:19 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''843: その7 2009/12/24(木) 22:20:19 ID:NNdtlw3F0'''<br>
163行目: 170行目:
腰を下ろせそうな倒れた古木に座り、休憩する事にした。一時はお互いあーだこーだと喋っていたが、<br>
腰を下ろせそうな倒れた古木に座り、休憩する事にした。一時はお互いあーだこーだと喋っていたが、<br>
極端なストレスと疲労の為か、お互いにうつらうつらと意識が飛ぶようになってきた。<br>
極端なストレスと疲労の為か、お互いにうつらうつらと意識が飛ぶようになってきた。<br>
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'''845: その9 2009/12/24(木) 22:23:04 ID:NNdtlw3F0'''<br>
'''845: その9 2009/12/24(木) 22:23:04 ID:NNdtlw3F0'''<br>
ハッ、と目が覚めた。反射的に携帯を見る。午前4時。辺りはうっすらと明るくなって来ている。<br>
ハッ、と目が覚めた。反射的に携帯を見る。午前4時。辺りはうっすらと明るくなって来ている。<br>
215行目: 224行目:
用を足しに来ただけであってくれ、頼む…俺達は祈るしかなかった。<br>
用を足しに来ただけであってくれ、頼む…俺達は祈るしかなかった。<br>
しかし、一向に女の子の泣き声が止まらない。あの子が変態一家にどうにかされるのではないか?それが気が気でならなかった。<br>
しかし、一向に女の子の泣き声が止まらない。あの子が変態一家にどうにかされるのではないか?それが気が気でならなかった。<br>
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'''847: その11 2009/12/24(木) 22:25:32 ID:o41n3rfp0'''<br>
'''847: その11 2009/12/24(木) 22:25:32 ID:o41n3rfp0'''<br>
238行目: 248行目:
「~ちゃん来たよ~!(聞き取れない)」母の声がした。待っていた主が駐車場に到着したらしい。<br>
「~ちゃん来たよ~!(聞き取れない)」母の声がした。待っていた主が駐車場に到着したらしい。<br>
何やら談笑している声が聞こえるが、良く聞き取れない。再び、トイレに向かってくる足音が聴こえて来た。<br>
何やら談笑している声が聞こえるが、良く聞き取れない。再び、トイレに向かってくる足音が聴こえて来た。<br>
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'''848: その12 2009/12/24(木) 22:26:35 ID:o41n3rfp0'''<br>
'''848: その12 2009/12/24(木) 22:26:35 ID:o41n3rfp0'''<br>
264行目: 275行目:
2人して幻聴を聴いたとでも言うのだろうか。確かに、あの変態一家の女の子に対する反応が一切無かった事を考えると、<br>
2人して幻聴を聴いたとでも言うのだろうか。確かに、あの変態一家の女の子に対する反応が一切無かった事を考えると、<br>
それも頷けるのではあるが…しかし、あんなに鮮明に聴こえる幻聴などあるのだろうか…<br>
それも頷けるのではあるが…しかし、あんなに鮮明に聴こえる幻聴などあるのだろうか…<br>
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'''849: その13 2009/12/24(木) 22:29:08 ID:o41n3rfp0'''<br>
'''849: その13 2009/12/24(木) 22:29:08 ID:o41n3rfp0'''<br>
310行目: 322行目:
「あっ!!」<br>
「あっ!!」<br>
思案が吹き飛び、俺は思わず声を上げていた。<br>
思案が吹き飛び、俺は思わず声を上げていた。<br>
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'''852: その15 2009/12/24(木) 22:31:11 ID:o41n3rfp0'''<br>
'''852: その15 2009/12/24(木) 22:31:11 ID:o41n3rfp0'''<br>
329行目: 342行目:
周囲の明るさ・車の通過する音などで安心感はあり、恐怖感よりも「なぜ?」と言う好奇心が勝っていた。<br>
周囲の明るさ・車の通過する音などで安心感はあり、恐怖感よりも「なぜ?」と言う好奇心が勝っていた。<br>
錆付いたドアを引き開け、酷い匂いのする車内を覗き込む。<br>
錆付いたドアを引き開け、酷い匂いのする車内を覗き込む。<br>
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'''853: その16 2009/12/24(木) 22:32:00 ID:o41n3rfp0'''<br>
'''853: その16 2009/12/24(木) 22:32:00 ID:o41n3rfp0'''<br>
355行目: 369行目:
「曲名は分かんねぇけど(口笛を吹く)こんな感じでよ…いやいやいや、何でもねぇんだよ! 俺も疲れてるのかね」<br>
「曲名は分かんねぇけど(口笛を吹く)こんな感じでよ…いやいやいや、何でもねぇんだよ! 俺も疲れてるのかね」<br>
運転手は笑っていたが、運転手が再現してみた口笛は、ミッ○ーマ○スのマーチだった。<br>
運転手は笑っていたが、運転手が再現してみた口笛は、ミッ○ーマ○スのマーチだった。<br>
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'''854: 終 2009/12/24(木) 22:32:41 ID:o41n3rfp0'''<br>
'''854: 終 2009/12/24(木) 22:32:41 ID:o41n3rfp0'''<br>