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「
寺生まれのTさん
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==夜釣り== '''3 :本当にあった怖い名無し:2008/05/19(月) 15:47:25 ID:NDIuJOWx0'''<br> <br> 俺は夜釣りに出かけた<br> ある日、遊びの予定がキャンセルになった俺は<br> 秘密の釣り場で夜釣りを楽しむ事にした<br> 街から少し離れた所にある橋で、静かでよくつれる俺の穴場で<br> その日も良く釣れた<br> <br> だがしばらくすると、全身に寒気が走った。<br> 何か恐いな・・・そう思いつつも入れ食い状態のその場を離れる気にもならず<br> 夜釣りを楽しんだ<br> <br> 「あなたも釣りですか?」<br> 後ろから声をかけられた<br> 振り返るとそこにはサラリーマン風の中年男性が<br> <br> 「えぇ、ここよく釣れるんです」「えぇそうらしいですね」<br> 「あなたも釣りですか?」「・・・まぁそうですね」<br> 話していくうちに段々と俺は違和感を感じた<br> 男性はどう見てもスーツ姿、とても釣りを楽しむ格好じゃない<br> こんな所でなにを・・・<br> <br> 「あなた、つらないんですか・・・」<br> 男性の声・・・いやおかしい、明らかに上から聞こえてきた<br> 「つりましょうよ、あなたも・・・」<br> 俺は恐怖に震えながらも上を見上げた・・・<br> <br> そこには、今話をしていた男性の首吊り死体が!!<br> 男が言っていたのは「釣り」ではなく「吊り」だったのだ!!<br> <br> 気が付くと俺の目の前には無数の人影が<br> 「吊ろう・・・一緒に吊ろう・・・」と俺に囁いている<br> <br> 「そこまでだ」<br> 聞いたことのある声が聞こえた<br> 寺生まれで霊感の強いTさんだ<br> <br> 影によって今にも吊り上げられそうな俺の前に来ると、<br> 自前の釣竿を振り回し「破ぁ!!」と叫ぶ<br> すると釣竿の糸が眩く光り、<br> 振り回した糸が剣のように次々と影を引き裂いてゆく!<br> ある程度影を振り払うと、Tさんの呪文によって周りには光が走り、<br> アッと言う間に影は全滅した。<br> <br> 「Tさんも夜釣りですか?」<br> そう尋ねるとTさんは俺を指差し<br> 「まあな、随分と小物を釣り上げちまったがな・・・」<br> <br> 帰り道で聞いた話によると<br> あそこは自殺の名所で首吊りが首吊りを呼ぶ恐怖の橋らしい。<br> <br> 「すっかり日も上がっちまったな、どれ、街で女の子でも釣りに行くか」<br> そう言って車に飛び乗り爽やかに笑ってみせるTさんを見て<br> <br> <br> 寺生まれはスゴイ、俺はいろんな意味で思った。<br> [[Category:都市伝説]] [[Category:神社仏閣]] {{DEFAULTSORT:てらうまれのていさん}}
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