たつき諒

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概要編集

たつき 諒(たつき りょう、1954年12月2日 - )は、日本の漫画家。女性。神奈川県出身、横浜市在住。

なりすまし編集

2011年(平成23年)から「たつき諒」の偽者がSNSなどで散見されたが、2020年(令和2年)頃から「不思議探偵社」のウェブサイトに悪質この上ない成り済ましが登場した。この人物は、出版社にも働き掛け、2021年(令和3年)3月26日発売の週刊誌『FRIDAY 2021年4月9日号』(講談社)に「東日本大震災を的確に当てた「予言漫画」次のXデー」「『私が見た未来』の作者が緊急警鐘!幻の”予言漫画”に描かれた衝撃の未来」と題したインタビュー記事を載せ、同年6月9日発売の月刊誌『ムー 2021年7月号』(ワン・パブリッシング)には「漫画家「たつき諒」が富士山噴火を警告!!」と題した記事を載せるという暴挙に出た。その上、飛鳥新社から『私が見た未来』の復刻版を同年7月に出版しようと画策していた。


この頃、たつき諒本人の下には、親戚(甥・姪)から「(たつき諒が)マスコミで話題になっている」との連絡が入ったため、たつき諒本人はただちに動いて飛鳥新社と連絡を取り、成り済まし犯が進めていた復刻版の発行を辞めさせた。その上で、仕切り直して本人の承認の許、改めて発売を延期し、改訂を入れ、予言の解説を加えた『私が見た未来 完全版』を編集し、同年10月に発刊する運びとなった。


2022年(令和4年)3月には、67歳にして、新たな漫画単行本が発刊された。これには、過去の絶版作品のほか、新たな書き下ろし漫画も掲載されており、作家活動の再開が確認された。

私が見た未来編集

漫画単行本『私が見た未来』は、「たつき諒」名義で1999年(平成11年)7月に朝日ソノラマから刊行された作品集である 表紙に「大災害は2011年3月」との一文があることから、2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が発生すると、「今回の大震災を予言していた漫画がある」として同書は注目を集めることとなった

著者は1970年代から睡眠時の夢の記憶を記録した夢日記(英語版)を書き続けており、これらを漫画のネタにしていた。単行本『私が見た未来』、および、復刻版『私が見た未来 完全版』の内容にも、そのネタが盛り込まれている。著者はこれらの著書を通じて2025年(令和7年)7月に発生する大災害を予言しており、とりわけ注目を集めた『私が見た未来 完全版』は発売わずか1か月半で40万部を売り上げるベストセラーになっている。同書は、2022年上半期ベストセラーにもランクインして総合第6位となり(日本出版販売調べ)、販売部数は56万部を突破した。『NHKニュース おはよう日本』(2022年6月1日放送回)を始めとする数多くのテレビ番組でも紹介され、大きな反響を呼んだ。

大災難は2025年7月編集

「文藝春秋」2022年4月号に掲載された、たつき諒さんのインタビューより抜粋。


2021年7月、『私が見た未来 完全版』の締切前に、また夢を見ました。1999年の時と同じように、映画のスクリーンのようなところに黒文字でこう表示されたのです。 「本当の大災難は2025年7月にやってくる」

 さらに今回は、震源地らしき海底がボコンと盛り上がる様子が夢に出てきました。この時、昔マンガに描いた夏の津波の夢は、実は東日本大震災ではなくこのことなのかな、と思いました。東日本大震災の3倍はあろうかという大津波でしたから。

 目覚めた瞬間、頭に残っていた言葉や情景を慌ててメモに殴り書きしました。そのメモを見返すと、他の人が書いたもののようで感心します(笑)。「『にげて下さい!』ではなく『にげろー!!』と叫べ」といった言葉は、東日本大震災を報じるニュースを見た時の記憶が蘇ったのかもしれません。「デュアラー」と書いてあるのは、都市と地方の二拠点生活を送る人のことで、コロナの影響で出てきた言葉かなと感じます。

 正直に言うと、私にもこの夢が何なのかという確証がないですし、元来は物事の原因が気になるタイプなので、あまり納得はしていないというのが本音です。

 ただ、東日本大震災の例があるので、100%起こらないとも言い切れません。