マンデラ効果
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概要[編集 | ソースを編集]
マンデラ効果(マンデラこうか 英: Mandela Effect)とは、事実と異なる記憶を不特定多数の人が共有している現象を指すインターネットスラング、およびその原因を超常現象や陰謀論として解釈する都市伝説の総称である。当時存命中だった南アフリカの指導者ネルソン・マンデラについて、1980年代に獄中死していたという記憶を持つ人が大勢現れたことに由来し、それ以外の事例に対しても広く用いられている。
その用語と概念は学術的に扱われるものではなく、一般にはインターネットによって流行的に広まったミームの一種とみなされている。ネット上では様々な原因が空想的仮説として噂されており、決定的な定説は確立されていないが、パラレルワールド間の移動を体験したことによるものとする疑似科学的な俗説が主流となっている。一方、懐疑主義の立場からは、この現象は人間の記憶の不確かさによる虚偽記憶に過ぎないとの主張が多く見られる。
日本語では「マンデラ効果」と表記するのが一般的であるが、ネット上では「マンデラ・エフェクト」または「マンデラエフェクト」という表記も一部で見られる。
事例[編集 | ソースを編集]
ネット上でマンデラ効果として語られている主な記憶の事例を以下に挙げる。
有名人の生死に関するもの
- 存命(当時)人物の訃報や追悼番組を見た記憶:ネルソン・マンデラ、ビリー・グラハム、デヴィッド・ソウルなど。
- 故人が実際よりも以前に死亡していた記憶:モハメド・アリなど。
地理に関するもの
- 大陸や島の位置が実際と違っていた記憶:ニュージーランド、オーストラリア、スリランカ、日本列島など。
- アメリカの州の数が実際よりも多い51か52であった記憶。
作品の内容やキャラクターに関するもの
- 実際には存在しない台詞の記憶:レクター博士の「ハロー・クラリス」、白雪姫の「鏡よ、鏡、鏡さん」など。
- 007 ムーンレイカーのドリーが実際の映像にはない歯列矯正具を付けていた記憶。
- ピカチュウの全個体の尻尾の先が実際と違い黒かった記憶。
- おさるのジョージに実際にはない尻尾が付いていた記憶。
- C-3POはシリーズを通して全身金色で実際のように右脚だけ銀色ではなかった記憶。
事件に関するもの
- 天安門事件の無名の反逆者が戦車の前から立ち去ることはなく轢き殺された記憶。
- ケネディ暗殺事件のオープンカーが6人乗りではなく4人乗りだった記憶。
作品名や商標に関するもの
- 『バーンスタインベアーズ(英: Berenstain Bears)』のスペルが『Berenstein Bears』だった記憶。
- フォルクスワーゲンのロゴが実際と違いVとWが繋がっていた記憶。
- キットカット(Kit Kat)のロゴにハイフン(Kit-Kat)があった記憶。
日本固有の事例 世界的には知られていないが、日本で独自に語られているマンデラ効果の事例を以下に挙げる。
- 有名人の生死や死亡時期に関する誤った記憶:宮尾すすむ、志茂田景樹、小林亜星、常田富士男など。
- 1970年代にファンタ・ゴールデンアップルが存在していた記憶。
- 天空の城ラピュタのエンディングに別バージョンが存在していた記憶。
- 巨人の星のオープニングで星飛雄馬が整地ローラーまたは古タイヤを引いているという、実際にはないシーンの記憶。
- 日本の都道府県の数が48だった記憶(岡崎県)。