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危険な好奇心
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==危険な好奇心2== 死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?127<br> <br> '''295 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 03:21:39 ID:5CaStqefO'''<br> その日は、学校で噂の『トレンチコート女』(推定・中年女)には会わなかった。<br> 次の日も、その次の日も会わなかった。<br> しかし、学校では相変わらず『トレンチコートの女』の噂は囁かれていた。<br> <br> 慎と一緒に下校することになって五日目、俺達は久しぶりに淳の見舞いに行くことにした。<br> お土産に、給食のデザートのオレンジゼリーを持って行った。<br> <br> 淳の家に着き、チャイムを押した。いつもの様に叔母さんが明るく出て来て、俺達を中に入れてくれた。<br> 淳は相変わらず元気が無かった。<br> ジンマシンは大分消えていたが、淳本人は「横腹の顔の部分が日に日に大きくなっている」と言い、<br> 俺と慎には全く分からなかった。<br> むしろ、前回見たときよりはマシになっているように見えた。<br> 精神的に淳はショックを受けているのだろう。<br> 俺達は学校で流れている『トレンチコートの女』の噂は、淳には言わなかった。<br> <br> 帰り間際に、淳の叔母さんが俺達の後を追い掛けて来て、<br> 「淳、クラスでイジメにでも会っているの?」と不安げな顔で聞いて来た。<br> 俺達は否定したが、本当の理由を言えないことに、少し罪悪感を感じた。<br> <br> <br> '''301 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 03:40:18 ID:5CaStqefO'''<br> それから三日後、その日は珍しく、内藤と佐々木と俺と慎の四人で一緒に下校した。<br> 内藤は体がデカく、佐々木はチビ。実写版のジャイアンとスネオみたいな奴ら。<br> もう俺と慎の中で、『中年女』の事は風化しつつあった。<br> 学校で噂の『トレンチコート女』も実在したとしても、全くの別人と思えて来ていた。<br> その日は、四人で駅前にガチャガチャをしに行こう、と言う話になり、いつもと違う道を歩いていた。<br> <br> 楽しく四人で話しながら歩いていると、<br> 佐々木が「あ、あれ、トレンチコート女ぢゃね?」<br> 内藤「うわっ!ホンマや!きもっ!」と言い出した。<br> 俺はトレンチコート女を見てみた。心の中で別人であってくれ!と願った。<br> トレンチコート女はスーパーの袋を片手に持ち、まだ残暑の残るアスファルトの道で、ただ突っ立っていた。<br> うつむいて表情は全く分からない。<br> 慎は警戒しているのか、小声で俺達に「目、合わせるなよ!」と言ってきた。<br> 少しずつ、女との距離が縮まっていく。緊張が走った。女は微動たりせず、ただうつむいていた。<br> <br> 女との距離が5M程になったとき、女は突然顔を上げ、俺達四人の顔を見つめてきた。<br> そしてその次に、俺達の胸元に目線を送って来ているのが分かった。<br> !名札を確認している。<br> <br> <br> '''306 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 03:56:07 ID:5CaStqefO'''<br> 俺は焦った。平常心を保つのに必死だった。<br> 一瞬見た顔で、あの日の出来事がフラッシュバックし、心臓が口から出そうになった。<br> 間違いない。『中年女』だ!<br> 俺はうつむきながら歩き過ぎた。<br> 俺はいつ襲い掛かられるかとビクビクした。<br> <br> どれくらい時が過ぎただろう。いや、ほんの数秒が永遠に感じた。<br> 内藤が「あの目見たけ?あれ完全にイッテるぜ!」と笑った。<br> 佐々木も「この糞暑いのにあの格好!ぷっ!」と馬鹿にしていた。<br> 俺と慎は笑えなかった。<br> 佐々木が続けて言った。<br> 「やべ!聞こえたかな?まだ見てやがる!」<br> 俺はとっさに振り返った。<br> 『中年女』と目が合った・・・<br> まるで蝋人形のような無表情な『中年女』の顔が、ニヤっと、凄くイヤらしい微笑みに変わった。<br> 背筋が凍るとはこの事か・・・<br> 俺は生まれて始めて、恐怖によって少し小便が出た。<br> バレたのか?俺の顔を思い出したのか?バレたなら何故襲って来ないのか?<br> 俺の頭は、ひたすらその事だけがグルグル巡っていた。<br> 内藤が「うわーっ、まだこっち見てるぜ!佐々木!お前の言った悪口聞かれたぜ!俺知らねーっ!」<br> っとおどけていた。<br> <br> <br> '''311 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 04:13:03 ID:5CaStqefO'''<br> もうガチャガチャどころではない。<br> 曲がり角を曲がり、女が見えなくなった所で、俺は慎の腕を掴み「帰ろう!」と言った。<br> 慎は俺の目をしばらく見つめて、「あ、今日塾だっけ?帰らなやばいな!」と俺に合わせ、俺達は走った。<br> <br> 家とは逆の方向に走り、しばらくして俺は慎に「アイツや!あの目、間違いない!俺らを探しに来たんや!」<br> 慎は意外と冷静に、「マジマジと名札見てたもんな・・・学年とクラス、淳の巾着でバレてるし・・・」<br> 俺はそんな落ち着いた慎に腹がたち、「どーすんだよ!もう逃げ切れネーよ!家とかそのうちバレっぞ!!」<br> 慎「やっぱ警察に言おう。このままはアカン。助けてもらお」<br> 俺「・・・」<br> <br> 俺はしばらく黙っていた。たしかに、他に助かる手は無いかもしれないと思った。<br> 「でも、警察に何て言う?」と俺が問うと慎は、<br> 「山だよ。あの山に打ち付けられた写真とか、ハッピー、タッチの死体。<br> あれを写真に撮って、あの女が変質者って言う証拠を見せれば、警察があの女を捕まえてくれるはずや!」<br> 俺は納得した。もうあの山に行くのは嫌だったが、仕方が無かった。<br> さっそく明日の放課後、裏山に二人で行く事になった。<br> <br> <br> '''315 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/04/24(月) 04:27:46 ID:5CaStqefO'''<br> 明日の放課後、裏山に行く。<br> その話がまとまり、俺達は家に帰ろうとしたが、<br> 『中年女』が何処に潜伏しているか分からない為、俺達は恐ろしく遠回りした。<br> 通常なら20分で帰れるところを、二時間かけて帰った。<br> <br> 家に着いて、俺はすぐに慎に電話した。<br> 「家とかバレてないかな?今夜きたらどーしよ!」などなど。<br> 俺は自分がこれほどチキンとは思わなかった。<br> 名前がバレ、小屋に『淳呪殺』と彫られた淳が、精神的に病んでいるのが理解できた。<br> 慎は『大丈夫、そんなすぐにバレないよ!』と俺に言ってくれた。<br> この時俺は思った。普段対等に話しているつもりだったが、慎はまるで俺の兄のような存在だと。<br> もちろん、その日の夜は眠れなかった。<br> わずかな物音に脅え、目を閉じればあのニヤッと笑う中年女の顔が、まぶたの裏に焼き付いていた。<br> <br> 朝が来て学校に行き、授業を受け、放課後の午後3時半。<br> 俺と慎は、裏山の入口まで来た。<br> <br> <br>
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