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==危険な好奇心4== 【携帯】連投できない人の怖い話 2投目【歓迎】<br> <br> '''215 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/09(火) 00:11:08 ID:nBGSDY0VO'''<br> 「・・・んぢゃ、そろそろ帰るわ!あんま変な事考えてねーで、さっさと退院しろよ!」と俺が言うと淳は、<br> 「そだな・・・あの女が病院にいるわけねーよな。お前が違うって言うの聞いて安心したよ。<br> また来てくれよ!暇だし!』<br> と元気よく言った。<br> <br> 俺は病室を出ると、足早に階段を駆け降りた。<br> 頭の中から、さっきのオバさんの顔が離れない。<br> 『中年女』の顔は鮮明に覚えている。<br> しかし、中年女の一番の特徴といえば、イッちゃってる感だ。<br> さっきのオバさんは穏やかな表情だった。<br> もし、さっきのオバさんが『中年女』なら、俺の顔を見た瞬間にでも奇声をあげ、襲い掛かって来てもおかしくない。<br> そうだ。やっぱり他人の空似なんだ。<br> と考えつつ、なぜが病院にいるのが怖く、早々に家路についた。<br> <br> <br> '''522 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/10(水) 05:08:36 ID:r7yve5IpO'''<br> 家に帰ってからも『中年女』=『掃除オバさん』の考えは払拭しきれなかった。<br> やはり気になる・・・<br> その日は眠りに落ちるまで、その事ばかり考えていた。<br> <br> 次の日、『掃除オバさん』の事が気になり、俺はバイトを早めに切り上げ、病院に行くことにした。<br> 俺のバイト先からチャリで30分。<br> 病院に着いたときには20時を回っていて、面会時間も過ぎていた。<br> もう、『掃除オバさん』も帰っている事は明白だったが、<br> 臨時入口から病院に入り、とりあえず淳の病室に向かった。<br> <br> こっそり淳の病室に入ると、淳のベットはカーテンを閉めきってあった。<br> 寝たのか?と思い、そーっとカーテンを開けて、隙間から中を覗いた。<br> 「うわっ!」<br> 淳が慌てて飛び起き、「ビックリさせんなよ!」と言いながら、何かを枕の下に隠した。<br> 淳はエロ本を熟読していたようだ。<br> <br> <br> '''523 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/10(水) 05:11:16 ID:r7yve5IpO'''<br> 俺は敢えてエロ本の事には触れずに、「暇だろーと思って来てやったんだよ!」と淳の肩を叩いた。<br> 淳は少し気まずそうに、「おぅ!この時間暇なんだよ!ロビーでも行って茶でもしよか?」と言った。<br> 俺は車椅子をベットの横に持って来て、淳の両脇を抱え、淳を車椅子に乗せてやった。<br> 淳が「ロビー一階だから、ナースに見つからんよーに行かんとな!」と小声で言った。<br> 俺達はコソコソと、まるで泥棒の様に一階ロビーに向かった。<br> 途中、何人かのナースに見つかりそうになる度、気配を消し、物陰に隠れ、やっとの思いでロビーに着いた。<br> <br> 昼間と違いロビーは真っ暗で、明かりといえば自販機と非常灯の明かりしかなく、<br> 淳が「何か暗闇の中をお前とコソコソするの、あの夜を思い出すよなぁ」と言った。<br> 「そだな。何であの時、アイツの事を尾行しちまったんだろーな・・・」と俺が言うと、淳は黙り込んだ。<br> <br> <br> '''525 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/10(水) 05:18:19 ID:r7yve5IpO'''<br> 俺は今日病院に来た理由、すなわち、『掃除オバさん』の事について淳に言おうと思ったが、躊躇していた。<br> 淳はこの先、1ヵ月近く此処に入院するのに、そのような事を言うのは・・・と。<br> またあの時のように、原因不明のジンマシンが出るかもしれない。<br> <br> すると淳が、「お前、あのおばさんの事で来たんじゃないのか?」と。<br> 俺はとっさに「え?何が?」ととぼけたが、<br> 淳は「そーなんだろ?やっぱり似てる・・・いや、『中年女』かもしれないんだろ?」と、真顔で詰め寄って来た。<br> 俺はその淳の迫力におされ、「たしかに似てた・・・雰囲気は全然違うけど・・・似てる」<br> 淳はうつむき、「やっぱり。前にも電話で言ったけど・・・」と語り始めた。<br> <br> <br> '''653 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/12(金) 18:32:27 ID:ywb0WCOQO'''<br> 淳は少し声のトーンを下げ、<br> 「俺が入院して二日目の夜、足と腰が痛くて痛くてなかなか眠れなかったんだ。<br> 寝返りもうてないし、消灯時間だったし、仕方ないから、目つむって寝る努力をしていたんだ。<br> そして少し睡魔が襲ってきて、ウトウトし始めたとき、視線を感じたんだ。<br> 見回りの看護婦だろうと思って無視してたんだけど、<br> なんか、ハァ・・・ハァ・・・って息遣いが聞こえてきて、<br> 何だろう?隣の患者の寝息かなぁ?って思って、薄目を開けてみたんだよ。<br> そしたら、俺のベットカーテンが3㌢程開いてて、その隙間から誰かが俺を見ていたんだ。<br> その目は明らかに、俺を見てニヤついてる目だったんだ。<br> 俺、恐くて恐くて、寝たふりしてたんだけど・・・<br> そして、そのまま寝てたらしく、気付いたら朝だったんだ。<br> <br> 後から考えたんだ。あのニヤついた目、どこかで見覚えが・・・そーなんだよ。<br> 『掃除オバさん』の目にそっくりだったんだよ!」<br> <br> <br> '''656 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/12(金) 18:38:25 ID:ywb0WCOQO'''<br> ニヤついた目。俺はその目を知っている!<br> 『中年女』に、そのニヤついた目つきで見つめられた事のある俺には、すぐに淳の言う光景が浮かんだ。<br> 更に淳は話を続けた。<br> 「それにあの『掃除オバさん』、ゴミ回収に来た時、ふと見ると、何かやたら目が合うんだ。<br> 俺がパッと見ると、俺の事をやたら見ているんだ。半ニヤけで・・・」<br> それを聞き、俺が抱いていた疑問、『中年女』=『掃除オバさん』は確信に変わった。<br> やっぱりそうなんだ。社会復帰していたんだ!<br> 缶コーヒーを握る手が少し震えた。決して寒いからでは無い。体が反応しているんだ。<br> あの恐怖を体が覚えているんだ・・・。<br> <br> <br> '''701 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/13(土) 16:00:57 ID:kgXMFP4hO'''<br> その時、俺の後方から突如、光が照らされた。<br> 「コラ!」<br> 振り向くと、そこには見回りをしている看護婦が立っていた。<br> 「ちょっと淳君!どこにもいないと思ったらこんなとこに!<br> 消灯時間過ぎてから、勝手に出歩いちゃダメって言ってるでしょ!<br> それに、お友達も面会時間はとっくに過ぎてるでしょ!」<br> と、かなり怒っていた。<br> 淳は「はいはい・・・んぢゃ、また近いうちに来てくれよな!」と、看護婦に車椅子を押され病室に戻って行った。<br> 「おぅ!とりあえず、気つけろよ!」と言った。<br> 俺もとりあえず帰るかと思い、入って来た急患用出入口に向かった。<br> <br> それにしても、夜の病院は気味が悪い。<br> さっきまであの女の話をしていたからか?と思って歩いていると、<br> ん?廊下の先に誰かがいる。<br> あれは・・・<br> 『掃除オバさん』・・・?<br> いや、『中年女』か?<br> 『中年女』らしき女が何かしている。<br> <br> <br> '''704 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/13(土) 16:07:18 ID:kgXMFP4hO'''<br> 間違いない!『中年女』だ!<br> この先の出入口付近で何かしている!<br> 俺はとっさに身を隠し、『中年女』の様子を伺った。<br> どうやら俺には気付かず、何かをしているようだ。<br> 中腰の態勢で何かをしている。<br> 俺は目を凝らし、しばらく観察を続けた。<br> <br> 何か大きな袋をゴソゴソし、もう一方に小分けしている?<br> 尚も『中年女』はこちらに気付く様子も無く、必死で何かしている。<br> ?ひょっとして、病院内の収拾したゴミの分別をしているのか?<br> (俺達の地元は、ゴミの分別がルールとなっている)<br> その時に後ろから、<br> 「ちょっと、まだいたの?私も遊びじゃないんだから、いい加減にして!』と、さっきの看護婦が。<br> 俺はドキッとし、「あ、いや、帰ります!どーも・・・」と言い、出入口に目をやると、<br> 『中年女』はこちらに気付き、ジィーっとこちらを見ていた。<br> <br> <br> '''706 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/13(土) 16:09:33 ID:kgXMFP4hO'''<br> 「全く!」<br> 看護婦はそう吐き捨て、再び見回りに行った。<br> いや、それどころでは無い!『中年女』に見つかってしまった!<br> どうすればいい?<br> 逃げるべきか?<br> 先程の看護婦に助けを求めるべきか?<br> 俺の頭はグルグル回転し始め、心臓は勢いを増しながら鼓動した。<br> 俺は『中年女』から目を離せずにいると、『中年女』は俺から視線を外し、<br> 何事も無かったように、再びゴミの分別作業をし始めた。<br> 「え!?」<br> 俺は躊躇した。その想定外の行動に。<br> 俺の頭には、<br> 『襲い掛かってくる』<br> 『俺を見続ける』<br> 『俺を見てニヤける』<br> と、相手が俺に関わる動向を見せると思っていたからである。<br> <br> 俺はしばらく突っ立ったまま、『中年女』を見ていたが、<br> 黙々とゴミの分別をしていて、俺のことなど気にしていないようだった。<br> 「何かの作戦か?」と疑ったが、俺の脳裏にもう一つの思考が浮かんだ。<br> 『中年女』≠『掃除オバさん』?<br> やはり、似ているだけで別人・・・?!<br> <br> <br> '''708 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/13(土) 16:11:46 ID:kgXMFP4hO'''<br> 俺と淳が疑心暗鬼になりすぎていたのか?!<br> やはり『中年女』とは赤の他人の別人なのか?<br> そう一人で俺が考えている間も、その女は黙々と仕事をしている。<br> 俺は意を決して、出入口に歩き出した。すなわち、『その女』の近くに・・・<br> <br> 少しずつ近づいてくるが、相手は一向にこちらを見る気配が無い。<br> しかし、俺はその女から目を離さず歩いた。<br> あっという間に何事も無く、俺はその女の背後まで到達した。<br> 女は一生懸命ゴミの分別をしている。<br> 手にはゴム手袋をハメて、大量のゴミを『燃える』『燃えない』『ペットボトル』に分けていた。<br> その姿を見て俺は、やはり別人か・・・と思っていると、<br> その女はバッ!っとこちらを見て、「大きくなったねぇ~」と俺に話し掛けてきた。<br> 俺は頭が真っ白になった。<br> 大きくなったねぇ?オオキクナッタネェ?<br> この人は俺の過去を知っている??<br> この人、誰?<br> この人、『中年女』?<br> こいつ、やっぱり『中年女』!!<br> <br> <br> '''709 :『ハッピー・タッチ』 ◆XhRvhH3v3M:2006/05/13(土) 16:14:23 ID:kgXMFP4hO'''<br> その女は作業を中断し、ゴム手袋を外しながら俺に近寄ってくる。<br> その表情はニコニコしていた。<br> 俺はどんな表情をすればいい???<br> きっと、とてつもなく恐怖に引きつった顔をしていただろう。<br> 女は俺の目前まで歩み寄って来て、<br> 「立派になって・・・もう幾つになった?高校生か?」と尋ねてきた。<br> 俺はこの女の発言の意味が判らなかった。<br> 何なんだ?<br> 俺をコケにしているのか?<br> 恐怖に引きつる俺を馬鹿にしているのか?<br> 何なんだ?<br> 俺の反応を楽しんでいるのか?<br> <br> 俺が黙っていると、<br> 「お友達も大きくなったねぇ・・・淳くん。可哀相に骨折してるけど。お兄ちゃんも気付けなあかんよ!」<br> と言ってきた。<br> もう、意味が全く解らなかった。数年前、俺達に何をしたのか忘れているのか?<br> 俺達に恐怖のトラウマを植え付けた本人の言葉とは思えない。<br> 女は尚もニヤニヤしながら、「もう一人いた・・・あの子、元気か?色黒の子いたやん?」<br> !!慎の事だ!<br> 何なんだコイツは!<br> まるで久しぶりに出会った旧友のように。<br> 普通じゃない。<br> わざとなのか?<br> 何か目的があって、こんな態度を取っているのか?<br> <br> <br> '''898 :ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M:2006/05/16(火) 05:10:19 ID:RGbZkkkIO'''<br> 俺は『中年女』から目を逸らさず、その動向に注意を払った。<br> こいつ、何言ってるのか分かってるのか?<br> 「あの時はごめんね・・・許してくれる?」と中年女は言いながら、俺に近づいてくる。<br> 俺は返す言葉が見つからず、ただ無言で少し後退りした。<br> 「ほんまやったら、もっと早くあやまらなあかんかってんけど・・・」<br> 俺は耳を疑った。<br> こいつ、本気で謝罪しているのか?<br> それとも何か企んでいるのか?<br> ついに『中年女』は、手を伸ばせば届く範囲にまで近づいてきた。<br> 「三人にキチンと謝るつもりやったんやで・・・ほんまやで・・・」と言いながら、ますます近づいてくる!<br> もう息がかかる程の距離にまで近づいた。<br> あの時とは違い、俺の方が身長は20㌢程高く、体格的にも勿論勝っている。<br> 俺は『中年女』に指一本でも触れられたら、ブッ飛ばしてやる!と考えていた。<br> <br> <br> '''902 :ハッピー・タッチ ◆XhRvhH3v3M:2006/05/16(火) 05:54:02 ID:RGbZkkkIO'''<br> 『中年女』は俺を見上げるような形で、俺の目を凝視してくる。<br> しかし、その目からは『怨み』『憎しみ』『怒り』など感じられない。<br> 真っ直ぐに俺の目だけを見てくる。<br> 「あの時はどうかしててねぇ、酷い事したねぇー・・・」と、『中年女』は謝罪の言葉を並べる。<br> 俺はもう、 その場の『緊張感』に耐えれず、ついに走りだし、その場を去った。<br> <br> 走ってる途中、もし追い掛けられたら・・・と後ろを振り向いたが、『中年女』の姿は無く、ある意味拍子抜けた。<br> 走るのを止め、立ち止まり考えた。<br> さっきのは、本当に本心から謝っていたのか?<br> 俺は『中年女』を信じることが出来なかった。疑う事しか出来なかった。<br> まぁ、あの事件の事があるから当たり前だが。<br> <br> 俺は小走りで、先程の場所近くに戻ってみた。<br> そこには再びゴム手袋をはめ、大量のゴミの分別をする『中年女』の姿があった。<br> こいつ、本当に改心したのか?<br> 必死に作業をする姿を見ると、昔の『中年女』とは思えない。<br> とりあえず、その日はそのまま帰宅した。<br> <br> <br>
編集内容の要約:
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