ジャッカロープ
ジャッカロープ(Jackalope、ツノウサギ)は、アメリカのワイオミング州等に棲息すると言われる未確認動物である。
概要
名前はノウサギを意味するジャックラビット (jackrabbit) とレイヨウを意味するアンテロープ (antelope) のかばん語であり、外見は、頭部にシカの角が生えているウサギである。ジャッカロープを撮影したとされる鮮明な写真資料は存在するが、生体の目撃記録は無い。また、先住民であるネイティヴ・アメリカンの伝承の中には全く登場せず、ジャッカロープについての伝承は、白人の入植後に現れたとされる。実際には、ウサギの剥製に鹿の角を付けた作り物がその正体とされ(「起源」の項目参照)、アメリカでは現在も作り物のジャッカロープの剥製が土産物として売られている。
2005年8月には、アメリカで、頭部に角のあるウサギという、ジャッカロープの特徴を備える生物の死骸が発見された。獣医のデニス・ベッシュトールドが調査した結果、「通常のウサギが伝染力の強いウサギ乳頭腫ウイルスにかかり、それにより角型のイボが頭から生えた」と結論づけられた。
伝承
群れで生活していると言われている。言い伝えでは、
- 人の声真似が得意である
- ウイスキーが大好物
- カウボーイのキャンプファイヤーの場に時折現れる
- 乳が万能薬となる
とした特徴が挙げられている。
起源
ニューヨーク・タイムズは、1930年代にハンターのへリック兄弟が制作した剥製がジャッカロープの起源であるとしている。へリック兄弟はウサギの剥製と鹿の角を組み合わせた作り物をロイ・ボールに10ドルで売却した。この最初のジャッカロープは地元ワイオミング州ダグラスのラ・ボンテ・ホテルに展示されていた(ただし、1977年に頭部が盗難にあった)。ダグラスは伝説の生物ジャッカロープの故郷となり、関連のイベントが毎年6月に開催されている。
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