ペンキ塗り

    提供:Wikiminati


    885 :本当にあった怖い名無し:2013/04/29(月) 21:09:11.50 ID:wx6C9h4X0
    どこに書いたらいいのか解らんので。ここで。
    実際、たいして怖くはないと思う。

    両親と実家住まいなのだが、このGWで父が屋根のペンキを塗り直しをやると言っていた。
    私の部屋は二階で、二階は廊下を挟んで私の部屋と兄の部屋に分かれている。
    (兄は出て行ったので、その部屋は今は物置)
    廊下をまっすぐ行くとベランダに通じるドアがあり、そこから父や私は二階の屋根へと出入りしている。

    実際にペンキ塗りをやった方なら分かると思うのだが、
    ペンキを塗る際、先に生じた錆びなんかを金属ブラシ?で擦り落とす。
    父は午前中からこの作業を始めると言い、私が手伝うか?と尋ねると、まだいいという返事があった。
    父のお呼びがいつかかるのか判らないし、
    なにより、何かあったら怖いなーと漠然と思っていたので、
    (ここでの怖いは、父が転んだりして屋根から落ちたりしたら、という意味)
    自室でずっと厳選洒落怖を読みながら、呼び出しを待っていた。


    886 :本当にあった怖い名無し:2013/04/29(月) 21:10:21.86 ID:wx6C9h4X0
    金属ブラシで錆を擦る音というのはよく聞こえる。
    『ガシャガシャ』という音だ。
    この音が聞こえているうちは作業してるし無事なんだろう、と思っていたので、音にだけは注意していた。
    午前中から始まり、昼ぐらいまで父はずっと作業していた。
    『ガシャガシャ』という金属の擦れる音はずっとその間、絶えずに聞こえていた。

    ずっと待っていたがなかなかお呼びもかからない。
    音は聞こえてるし、手間がかかっているのかもしれない。
    そう思って、私は階下に降りた。そろそろ昼食でも用意しようか、と台所に立とうと思ったからだ。


    887 :本当にあった怖い名無し:2013/04/29(月) 21:11:53.14 ID:wx6C9h4X0
    一階へ降りて、台所へ向かおうとすると、そこに父が居た。父も昼食の用意をしていたのだ。
    私は混乱し、いつ降りた?と聞いた。
    降りるも何も、父は一時間前にすでに休憩に入っていたらしい。
    え、じゃああの間、聞こえていた音は??
    父は「幻聴」と一刀両断し、午後から私にペンキ塗りを手伝わせた。

    話はこれで終わり。
    別件として、自室の部屋のドアの立てつけが異様に悪く、
    勝手に開いたり、閉じたまま容易に開かなくなることが間々ある。
    しかし、父に確認してもらうと、容易に開く。
    何で勝手に開くのかは、父曰く「気圧の変化」、だそうだ。


    外部リンク[編集 | ソースを編集]

    引用元:ほんのりと怖い話スレ その93